こんにちは。
少し前のこと。
この3月大学へ送り出した卒業生からご連絡を
いただけました。その方は、この春、
難関国立大学への合格を決めた方でしたが、
大学入学後、入試の成績開示があったとか。
なんと学科内1位の成績だったそうです。
素晴らしいですね、おめでとうございます。
そちらの大学、その方が受験された学部は、
他学部とは別の難易度の高い長文、和文英訳、
自由英作に加え、ボリュームのある長さの
リスニング問題が課されます。
ちなみにリスニングについては、
日本語で答える記述問題です。
そちらの優秀な学生について少しお話をすると、
その方は、最初お母様に渋々連れてこられ、
小学校6年生の秋から英語を習い始めました。
英検5級の単語帳からこつこつと努力を重ねて
中高の6年間で英語力を磨かれた学生です。
最近、幼いころから英語教室に通い、
英検にも早い段階から挑戦されて頑張る
子供たちが多いこともあってでしょうか。
中学校に進学されるタイミングで
「この子、今まで特別英語を習わせたことも
なくて。小学校で習う英語だけしかし
てきませんでした。大丈夫でしょうか。」
と心配そうにいらっしゃる保護者の方が
いらっしゃいます。
大丈夫です。大切なことは
英語を学習しようと思ったその時から、
どんな取り組みをしていくか。焦ることなく、
学ぶこと、できるようになることを
1つ1つ楽しみながら進めていけば、
自ずと力がついていきます。
前置きが長くなってしまいましたが、
表題のオーバーラッピング。
先に触れた生徒もかなり頑張って取り組んで
いらっしゃいました。
もちろん他の生徒たちにも毎日の日課のように
取り組んでいただいています。
リスニング学習としてとらえられることの多いオーバーラッピングですが、
少しの工夫を加えるだけで、様々に嬉しい力が身に付きます。
オーバーラッピングとは。
一言でお伝えすると、見本の音声にあわせて、
同時に音読をすることです。
そのため、前回、長文への取り組みで
ご紹介したような音声が付属している長文教材
というのが大変使いやすくお勧めです。
まずは付属の音声を聴いてみてください。
最初はこんなに速く読めるはずがない。
と感じるかもしれません。
それでも大丈夫。練習をすれば
必ずできるようになります。
最初に音声を確認し、およそのスピードや発音、抑揚などを確認してください。
それができたら、一旦音声を止めて
自身がスラスラ読めるようになるまで
繰り返し練習をしてください。
一気にする必要はありません。
最初は2文3文。または1段落だけ。
と決めて淀みなく読めるまで練習です。
もう大丈夫かな、と思ったら、
再度音声を流して同時に読めるか
読んでみましょう。
もし遅れる部分があるとしたら、
その部分で一瞬つっかえてしまっているか、
聴いたままを真似できていない
可能性があります。
例えば “look at her“ を
“ルック アットゥ ハー”と読んでいては、
同時読みはできないはずです。
“ルカットハー”の方が実際の音声に近いはずです。
一般的にリンキングと言われ、
単語が連続した際に生じる音のつながりが
あるため、このようなことが起こります。
これについては、頭で考えすぎず
聞いたまま同時読みをできることを
意識していれば、中高生も小学生も大人も。
自然と身についていき、同じように読めるようになります。
そのためにも見本の音声があるということは
非常に大切です。
最初2.3文から始め、
同時読みができようになったなと思ったら、
徐々に進めていってください。
必ず最後までできるようになります。
ここ10年近く指導をさせて
いただいていますが、
すべての生徒たちができるようになっています。
諦めずに是非頑張ってください。
次回もオーバーラッピングについて引き続き書かせていただきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。